最後になりました。”おおくぼ きよこ”です。
「もうおうちばかりいやだ!!」「まだようちえんにいかないの?」
こんな声が聞こえてきそうです。
3歳児には、コロナウイルスを理解するのは
難しいですね。私も3歳児に説明を・・と言われると
大変難しい問題です。
でもあと少し、皆様が色々な面で自粛してくださったので
6月からは園を再開できそうです。
子どもたちはもとより、保護者の皆様に感謝いたします。
休園中、2000年にノーベル経済学賞を受賞された
ジェームズ・j・ヘックマンというアメリカの
経済学者が書かれた「幼児教育の経済学」という本を読みました。
アメリカで40年余りの追跡調査から出された結果の本です。
彼によると、就学前教育には2つの重要ポイントがあります。
① 就学前教育が、その後の人生に大きな影響を与える
② 就学前教育は、I Qに代表される認知能力だけでなく、
忍耐力・協調性・リーダーシップ・計画力などの非認知能力も養える
社会的に成功するには、非認知能力が十分に形成されていることが
重要であり、それが就学前教育に重要な点と言っています。
3~4歳ころから、幼児教育を受けた・また家庭で
手を掛けて育てた子どもは、社会に出てから学力だけでなく、
健康にも影響し、経済力・社会的地位などが非常に高いことを
明らかにしているというのです。ルーマニアでの研究でも、
小さいときにネグレクト(育児放棄)などにあった子どもの脳は
萎縮し、すべてに遅れが出たという報告もあるそうです。
以上のようなことから、小さいときから読み聞かせをしたり
一緒に関わって遊んだり等のふれあい体験での家庭教育が
子どもたちの発達にいかに大切かということです。
また、幼児教育が関わることで、これからの人生に
おいて利益をもたらします。
これらから、幼稚園の役割は重要になってきます。
どのように関わっていけば、未来ある一里塚の子どもたちの
人生を変えることが出来るのか、
ますます職員の資質向上を目指さなければと思った1冊でした。
これはアメリカでの調査ですが、日本でも子どもの貧困が
問題となっています。日本の子どもたちの貧困率が下がり、
この新型肺炎で大きく急落した社会経済を立て直してくれればと
願っています。その一役を一人でも多くの卒園児たちが
担ってくれると嬉しいです。
自由登園に備え、気持ちが少しでも明るくなるようにと
花壇に花を植えました。花や植物などを見ていますと
ホッと心が安らぎます。
これからは、ウイルスや暑さとのたたかいになりそうです。
3密を工夫し、命を守る保育を心掛けます。
また休園中に多くの子どもたちが、絵を描いて持ってきてくれました。
ありがとう。
園の掲示板が、休園中もにぎやかでした。
色彩豊かな絵、家族の絵など様々な絵画でした。
では来週、6月1日、皆さんの元気な姿と歓声に会えますように。