兄弟学級にて [きく組・うめ組]

めぐみさんにお店屋さんを開くために、どんなお店にするのか、何が必要かと相談するところから始まります。「みんなが作れる物で何があるかな」と条件を出すと自分たちでできるもののアイデアを出し「きらきら石屋さん」「葉っぱのアクセサリー屋さん」「くるくる棒屋さん」「レストラン」「銀行」と次々にいいねー!と賛同しながら決まっていきました。

作り始めると「うめぐみさんって何人いるの!?」と数を気にして作る子次の日の朝も「もっと作った方がいいような気がする!」と作り始めると「みんなも一緒に作って~!」と声をかけて商品を作り上げたりとする姿が見られました。

作っている子どもたちに、「人数が多いから作るの大変?」と聞くと「そんなことないよ!作るの楽しい!速くきてほしい!」との返事がありました。また私が一番驚いたのは「看板を作った方がいいと思う」という案が出てきたことです。「文字とか絵とか書いてあったほうが、ここに何があるのかわかりやすいと思う」とどうしたら楽しんでくれるのかと相手の気持ちになって考えたりうめぐみさんを招くから頑張って作ろうという思いやりの気持ちが育ってきていることをとても嬉しく感じました。

看板作りでは、文字を書いてもいいし、絵を描いても良いと伝えると「文字書けるから書いてあげる!」「こっちにケーキとか書いておくね」など自分が得意なこと、できることを友だちに伝えながら取り組む姿が見られみんなでやろうという気持ちやそれぞれの持っている力を楽しみながら発揮していました!

いらっしゃいませー!どれにしますか!
100円になります!おつりもどうぞ~
どれにしようかと悩んでいるうめぐみさんを
優しく見守る姿がお兄さん、お姉さんの
眼差しのようで成長を感じます。

お店が開店すると「いらっしゃいませー!どうぞー!」と呼び込み開始。初めは商品を売るという姿だったのが、徐々に子どもたちがうめぐみさんの目線に合わせて声をかけていたり、「お金が足りない!」とお店に集まったお金を銀行に返しにいったり、「全然ここにお客さんがいないんだけど!」と気付いた子は「こっちが今空いてますよー」と呼び込みをするなどやってみる中で、困ったことやどうすれば良いかと考えたことを臨機応変に考え対応していこうという子どもの力に圧倒されました。
年下の子に優しくしてあげようという思いやりの気持ち、問題に対して解決策を考えられる思考力、考えたことを実践できる行動力、友だち同士で声をかけて協力する伝え合いの力、友だちの姿を真似して自分なりに取り組める力など、どれも大切な力だと思っています。得意なこともあれば苦手なこともありますが、その中でも自分なりに出来ることを取り組む姿に大きくなったなぁと感じました。ここで付けた力を伸ばし発揮していけるよう日々の保育にいかしていきたいと思います!!!